カブトムシを幼虫から成虫までの育て方を解説!温度や霧吹きなど腐葉土に適切な水分量についても
カブトムシを飼ったことがある方は多いと思います。
ではカブトムシの幼虫から飼ったことがある方は、どうでしょう?
今回は、夏休みの宿題にも役立つ幼虫から成虫までの育て方を温度管理や霧吹きなどで腐葉土に適切な水分量について解説していきますね。
目次
カブトムシの生態
カブトムシは、男の子の憧れの虫ではないでしょうか!私も子供の頃、虫が好きで好きで毎日のように虫取りにいってました。
カブトムシは、そのころでもなかなか捕まえる事ができない虫でしたよ。
クヌギの木の下を掘り返したりしてカブトムシを探していました。
小学生の頃の行動時間は、お昼間ですよね。その時間帯に捕まえるのは、まず無理です。
どうしてかと言うとカブトムシは晩に活動しますからね。
虫に詳しいパパさんやお兄さん達は、知っているかもしれないですが、虫を全く知らない、もっと言えば全く興味がないママさんは、ご存じないと思います。
カブトムシは7月の中旬の夜、クヌギの木などがある山や林に行くとカブトムシの成虫を捕ることが出来ます。
男の子のお子さんがいて夏休みの宿題で虫の観察などを手伝う、正確に言うとママさんが宿題をする感じのご家庭は多いですよね。
じつは私のところも例外ではなく子供が小さい時は、ママが非常に頑張っていましたよ。
カブトムシの観察は、よく宿題の題材になりますよね。成虫を観察するのは楽しいですが、宿題としては少し面白みが足りないかと思います。
夏休みの宿題にもなる幼虫の飼育のポイント
じゃあ、どうするのかと言うと幼虫から育ててみたら良いと思います!
幼虫からじっくり育てて観察してみたら虫の事が良くわかりますよ!
幼虫は、毎日観察しなくても大丈夫です。あまり変わりませんから。
観察して 夏休みの宿題に評価がアップするところは、幼虫があまり動かなくなりサナギに変わってサナギから成虫のカブトムシになるところがポイントです!ここのポイントをつかんでおけばオッケーですからね!
ではカブトムシの幼虫の室内飼育方法と屋外飼育方法を解説していきますね。
カブトムシの幼虫の室内飼育での適切な土と水分量
虫を飼うときに容器を用意してエサ、土を入れて飼いますよね。成虫の時は、それで良いのですが幼虫の時は、さてどうするのかと考えてしまいませんか?
子供さんに虫を飼ってと急に言われたママさんは困り果てますよね。簡単なことなんですよ。
幼虫のエサは、土なんです。知らないと何をエサにあげたらいいかわからないですよね。
一般的に幼虫の育て方は、どういう風にするのかと言うとカブトムシの幼虫を入れる容器に幼虫用の土(昆虫マット)を多めに入れて飼い始めます。
これくらいに土をいれます。幼虫が余裕をもって育つようにして下さいね。
ここで間違いやすいのが成虫用の昆虫マットを使用してしまう事です。成虫用のマットは幼虫のエサになる物が入っていないので見た目は同じ様ですがエサ不足になり幼虫が育たないので注意して下さいね。
35cmくらいの虫を飼うプラスチックケースに土でいっぱいになるように、土を入れて幼虫を1~3匹入れるくらいが良いと思います。
場所を取るのでプラスチックケースは小さくてもいいですか?と聞かれることがあるのですが、小さいケースはお勧め出来ないんですよ。
何故かというと幼虫が成虫になる前にサナギになります。その時に幼虫は横ではなく、縦になってサナギになりますからある程度の深さが必要になるんです。
知り合いの方で国産のカブトムシ、クワガタや海外のカブトムシ、クワガタを育ててる方にお聞きしたのですがヘラクレスオオカブトは幼虫1匹で衣装ケース1つ使うみたいです。すごいですねー!
たくさん幼虫を入れるとエサの土がすぐ無くなりますし土が幼虫のフン(小豆のようなフン)だらけになりますよ。
飼育ケースには、土2リットルに対して幼虫を1匹と大体の目安がありますが、幼虫は少な目に入れておく方が安全ですね。
飼育ケースの土を少し掘り返して小豆のようなフンが沢山あれば土の交換時です。
幼虫飼育の土(昆虫マット)の交換時期と霧吹きでの水分量管理
カブトムシの幼虫の室内飼育で押さえておくポイントは、土の入れ替えと土の水分量です!
幼虫の時にたくさん栄養のある土を食べて大きくなって行きます。大き目の飼育ケースでエサの土をいつ交換するのかと言うと9~10月の秋と4月の春に交換します。
秋と春の時期に土を食べて成長しますから、この時は霧吹きで小まめに土に水分を与えます。
適度な水分量の目安としては、土を握った時団子とかおにぎりが出来る位の湿り気がいいです。握った手が少し汚れる位ですね。
こんな感じですね。軽く握った時に土が固まる位の湿り気が最高ですよ!
握った時に乾燥して土がパラパラと崩れたり、手に汚れが付かない場合は水分量が足りないので注意して下さいね。
水分量が少ないと幼虫が土から出てきますので幼虫が土の中にちゃんと居るかチェックして下さい。
寒い冬場は幼虫も活動をしなく土も食べないので、あまり水分量を気にしなくても大丈夫ですよ。
乾燥しすぎない様にケースとフタの間に新聞紙を挟むなどをして飼育するといいでしょう。
冬場はこんな感じにして乾燥を防ぎ幼虫を寝かせておきます。
5月以降は霧吹きで先程と同じくらいの水分量を保ちながら、土をあまりいじらない方がいいです。
幼虫がサナギになる時期になり、サナギなる時につくる部屋(蛹室 ようしつ)を土を触って壊してしまうと上手く成虫に成れなかったり、最悪死んでしまったりするからなんです。蛹室を作る時も適度な水分量がいりますから霧吹きで必ず土を湿らしてくださいね。
5月以降は霧吹きで土を湿らして、元気なカブトムシの成虫が出てくるの待っていてください。7月の初めごろに待望のカブトムシが土から出て来てくれると思いますよ。
今年の7月に成虫のカブトムシになって土から出てきましたよ!カッコイイでしょう!
もし蛹室を壊してしまった時のリカバリー方法
どんなに気を付けていても、たまにやってしまうんです。蛹室をボロっと壊してしまった時は「あー!やってしまった!」となるのですがどんな時でもリカバリー出来ますから心配しないでくださいね。
どいう風にリカバリーするのかと言うと人工的に蛹室を作ればいいんです!
人工蛹室は園芸用で花を挿す緑の給水スポンジを使用して作ります。まず緑の給水スポンジをサナギが入る位の大きさに切り、スプーンでサナギを入れる穴を掘ります。そして緑の給水スポンジに水を吸わせてからサナギをそっと優しく入れて成虫になるまで飼育ケースの中で飼育すれば大丈夫ですよ。
昆虫のブリーダーさんから面白い話を聞いたのですが、それは外国産の大きなヘラクレスオオカブトやアトラスオオカブトは給水スポンジで作った人工蛹室でないと角が曲がってしまうので飼育管理が難しいんですって!面白いですね。
手間いらずの簡単な屋外の飼育方法
でももっと簡単にする方法を紹介していきますね。これは、私が毎年やって毎年成虫にさせて成功している方法です!
まず私が使う容器は、園芸用品のプランターです!それに土を入れて、成虫のカブトムシになる6月半ばまで日陰の外に置いておくだけです!
こんな感じに外に出しっぱなしで大丈夫ですよ。写真のプランターは雨が降った後に撮影しました。自然な状態で幼虫が育っていますよ。
もともとカブトムシは外の自然の中で育ちますから、全てが凍り付く極寒の地域以外はそれほど温度管理も気にしなくても大丈夫だとおもいますよ。
園芸用プランターは、雨に濡れても水が下に溜まらず流れ出るので雨に濡れてもかまいません。
できれば雨に濡れた方がいいくらいです。楽でしょう!
自然の環境を園芸用プランターで作っているんです。
ここで注意することは土の入れ替えなど、しなくてもいい様に大き目のプランターで幼虫は3匹までがいいと思いますね。
幼虫をいっぱい入れたい気持ちはわかりますが、成虫になるまでのエサがたくさんいるので幼虫は少なめにしておいた方がいいですよ。
このプランターで手間いらずの飼育方法は、虫を家の中に入れなくてもいいののでママさんには嬉しいでしょう!
7月くらいになったら、幼虫が成虫になって飛んで行ってしまわないようにプランターに網戸の網をかけてヒモで縛って止めておくといいでしょう。
私は結構逃げられているので、網は掛けておくのをお勧めします。プランターの土に5㎝くらいの穴があったら成虫になったカブトムシが飛び去ったあとですよ。この穴を見つけた時はかなりガッカリしますからね(笑)
幼虫の飼育には自然の腐葉土がいい
でも幼虫用の土をプランターにいっぱいに入れるのにはたくさんの土が要りますし費用もかかります。
費用を抑える方法としては、土を雑木林とか木が生えている所に行って腐葉土をもらってきます。
自然の腐葉土は幼虫が喜ぶエサがたくさん含まれていますから、その腐葉土を使用して育てると幼虫はいい感じに育っていきます。
気をつけて貰いたいことがあるのですが栄養が豊富な自然の腐葉土ですから他の虫も混ざっています。
虫とかに刺されたりしないように腐葉土を容器にいれる時は、シャベルかスコップを使って下さいね。
私は、一度も刺されたりしたことがないですからそんなに怖がらないで大丈夫ですよ。
幼虫を大きく育てる方法
カブトムシは成虫になったら大きさは大きくなりません。大きくするのであれば 幼虫から体を大きく育てていけば大きくなりますよ。
では、どうしたら幼虫を大きくできるのか知ってます?あるんです!幼虫を大きくする方法があるんですよ!
幼虫をそだてる土に秘密があるんです!
さて,ここからが最大のポイントになります!幼虫用の昆虫マットや腐葉土だけでも幼虫は、すくすく育っていきます。
でもそれだけでは、より幼虫を大きくするのには足りないのです。
あるものを少しだけ混ぜて育てると幼虫は大きくなるのです!3つの物を土に混ぜます それは、小麦粉 ふすま 味の素です!
ふすまは 園芸用品店で販売しています。小麦粉と味の素は、多分どこのご家庭にもあると思います。
この3つを土全体の5%くらい混ぜるだけです!混ぜると土の温度が上がりますから熱が下がってからその土を使って下さいね。
この魔法の添加物は、いろいろなカブトムシやクワガタムシのブリーダーをされている方から特別に教えてもらいました!
またペットショップとかで買ってくる幼虫の土も、いきなりすぐ使うことはしない方がいいですよ。
ビニール袋から出してしばらくガス抜きをしてから使用してくださいね!さあ、準備は出来ましたね。あとは、お子さんと一緒にカブトムシの幼虫を育てるだけです!頑張ってくださいね。
まとめ
カブトムシの幼虫から成虫に育てたら夏休みの宿題にもなります。
カブトムシの幼虫を室内飼育する時は適度な土と水分量を管理する。
土の交換時期は秋と春にして5月以降は土を触らないようにする。
蛹室を壊してしまった時は給水スポンジで人工蛹室を作るとリカバリーできます。
園芸用のプランターに腐葉土を入れて屋外で幼虫飼育すると簡単に飼育できます。
腐葉土に小麦粉、ふすま、味の素を腐葉土の5%くらい混ぜると幼虫が大きく育ちます。
近くに雑木林とかなければ 昆虫用の土を使うのですが お子さんと土を取りに行くのも結構楽しいですよ。
腐葉土を取りに行ったりカブトムシを飼う期間は、お子さんが小さい時だけで、その時間は自分が思っているより、あっという間に過ぎてしまいますから今は、嫌だなーと思ってもお子さんに付き合って幼虫を育ててみてくださいね。
きっと素晴らしい思い出になりますからね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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