スコティッシュフォールドはかわいそうで弱い猫なの?痛みで動かない理由についても
私が初めてスコティッシュフォールドを見た時に「ドラえもん!」って思いました。
ほんとに「ドラえもん」みたいなまん丸の顔をした可愛い猫なんですよね。
今までの猫のイメージと全然違うんですよ。
顔も丸くて体も丸いので、猫のスラっとしたスタイルじゃないんです。
なのにすごく可愛いんですよ。
しかしスコティッシュフォールドの可愛い丸さには、ある事情があるんです。
今回はその事情のスコティッシュフォールドはかわいそうな猫なのか、痛みで動かない理由を解説します。
目次
スコティッシュフォールドはかわいそうな猫のか
よくスコティッシュフォールドはかわいそうな猫と言われています。
なぜ言われてるのかというと、可愛くするために無理をして交配させてつくられるからです。
そのために遺伝的な病気が発生する確率が高くなるんですね。
その遺伝的な病気で体が変形して痛みが出たりするのでかわいそうと言われます。
しかしスコティッシュフォールド自身は生まれつきなので、自分はそういうものだと思っているかもしれません。
病気で体が不自由でもスコティッシュフォールドが、どの様に大事に飼われているかを基準に考えるほうがいいと思います。
迎え入れた家族に大事に育てられたら、スコティッシュフォールドは可哀そうではなく、むしろ幸せな猫でしょうね。
スコティッシュフォールドの遺伝的な病気
スコティッシュフォールドがかかる確率が高い遺伝的な大きな病気が二つあります。
その病気は「肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)」と「骨軟骨異形成症(こつなんこついけいせいしょう)」です。
しかもスコティッシュフォールドがかかりやすい遺伝性の病気は予防が難しいんですよ。
肥大型心筋症は、命に関わる病気で中高齢のオス猫に比較的多く症状が見られますね。
猫の突然死の多くは心筋症が原因ですからね、飼い主さんと猫にとっても怖い病気なんですよ。
次に骨軟骨異形成症は骨が正常に成長出来ない病気です。
普通はクッションの軟骨が関節を保護しているのですが、その軟骨が他の骨と同じように硬くなってしまいます。
骨軟骨異形成症は簡単に言うと、変な骨が出来る病気なんですよ。
またあの可愛らしいスコティッシュフォールドの特徴の折れ耳は、その変な骨が出来る病気が原因で生まれる奇形なんです。
ですから骨軟骨異形成症の予防のために立ち耳と折れ耳のスコティッシュフォールドを掛け合わせるんですね。
でも悲しい事に可愛らしい折れ耳のスコティッシュフォールドを作るうと、折れ耳同士のスコティッシュフォールドを掛け合わせてしまうんですよ。
それで生まれた子は折れ耳の子の確率が高いですが、骨軟骨異形成症を発生する確率も高くなると言われています。
ですからスコティッシュフォールドは一般的に折れ耳よりも立ち耳の方が骨などの病気にかかりにくいとも言われているんですね。
しかし注意することは、折れ耳は永久的なものではなくて成長や環境によって立ち耳になることもあるんです。
なので耳だけで判断するのではなく、飼い主さんがいつもスコティッシュフォールドの体をチェックすることが必要になってきますよ。
スコティッシュフォールドがかかる骨軟骨異形成症の症状
骨軟骨異形成症は、折れ耳だけでなく骨の関節にも異常が現れる可能性が高いんですよ。
具体的にスコティッシュフォールドの生後4ヶ月目から6ヶ月目にかけて徴候が出てきます。
その徴候は太く短い尻尾で、尻尾から始まって骨の異常は脊椎まで進行していくそうです。
ですから尾が太くて短いスコティッシュフォールドは、末端の異常が出やすい傾向があるんですよ。
そして尻尾から始まって骨の異常は足にも出てきます。
どうなるのかと言うと足の関節に骨瘤ができて、触ると足はボコボコになっているのがわかるようになります。
飼っているスコティッシュフォールドに骨軟骨異形成症の発症の可能性がある症状は次の通りです。
- 動きたがらない
- 足を庇うような歩き方をする
- 高い所から着地出来ない
- 足に触れられることを嫌がる
これらの症状が発症したら、すぐ動物病院への検診をおすすめします。
スコティッシュフォールドが痛みで動かないのか
人が怪我をした時は動かないですよね。
まして捻挫や関節炎を起こして腫れている時なんかは、痛くて動けないですよ。
私の職業は柔道整復師で整骨院をしていますが、腫れて痛みがある患者さんには動かないことを勧めます。
腫れてる痛みをできるだけ早く治す方法は、動かさない事なんですよ。
なのでスコティッシュフォールドも同じなんです。
骨軟骨異形成症が発症して関節炎になっていたら痛くて動けなくなりますし、動かないです。
スコティッシュフォールドのスコ座り
スコティッシュフォールドのスコ座りは、人がダラーとして座っているみたいで可愛いですよね。
私も初めてスコ座りを見た時は、その可愛い姿に虜になりました(笑)
でもかわいいと評判のスコ座りも、骨の異常と痛みが原因なんです。
このスコ座りをするということは、後ろ足に障害を持っている可能性があるんです!
骨軟骨異形成症は、前足と後ろ足の四肢の関節に骨瘤ができるんですね。
そしてこの骨瘤が、四肢の関節軟骨でも起こることで関節炎を発症してしまいます。
この軟骨の異常は変形しているだけならいいのですが、痛みを伴うんですよ。
だから曲げることが出来ずダラーと後ろ足を伸ばして座っているんですね。
しかも骨軟骨異形成症は、生涯進行しますから注意が必要なんですよ!
スコティッシュフォールドのスコ座りは、病気を知らない方には可愛く見えます。
でもこのスコ座りの本当の理由を知っている飼い主さんには、心配の種なんですよ。
スコティッシュフォールドと暮らすときの注意点
スコティッシュフォールドは、大人しくて運動量が少ない猫です。
また性格も穏やかでおっとりしている子が多いですね。
なので性格から考えても飼いやすい猫なんですよ。
しかし大人しくて運動量が少ないのは、先程言った骨の異常から来る痛みが原因かもしれません。
スコティッシュフォールドは骨瘤が出来ると痛みがあるので、足の関節にかかる負担を減らす生活環境がいいですね。
ですから猫の特徴である縦の動きをさせるキャットタワーや高い遊び道具はお勧めできません。
できるだけ足関節の負担を少なくして、床を歩くなどの横の運動ができるようにしてあげて下さいね。
また飼い主さんがスコティッシュフォールドを太らせない様に注意したり、すべらない柔らかい床にするなど常日頃からのケアが大切ですよ。
やっかいな骨軟骨異形成症は生涯進行しますから、獣医さんの所で定期的に診察が必要になります。
関節炎を抑える消炎剤が必要だったり、放射線治療や外科手術をしなくてはならないスコティッシュフォールドもいます。
その場合はかなりの高額な治療費がかかってきますから、ペットの保険などに入っておく事も考えておいた方がいいでしょうね。
まとめ
スコティッシュフォールドは可愛くするために無理をして交配させてつくられるからかわいそうな猫と言われています。
病気で体が不自由でもスコティッシュフォールドが、どの様に大事に飼われているかを基準に考えるほうがいい。
迎え入れた家族に大事に育てられたら、スコティッシュフォールドは可哀そうではなく、むしろ幸せな猫でしょう。
スコティッシュフォールドがかかる確率が高い遺伝的な大きな病気は、肥大型心筋症、骨軟骨異形成症です。
スコティッシュフォールドがかかりやすい遺伝性の病気は予防が難しい。
骨軟骨異形成症は骨が正常に成長出来ない病気です。
スコティッシュフォールドがかかる骨軟骨異形成症の症状
- 動きたがらない
- 足を庇うような歩き方をする
- 高い所から着地出来ない
- 足に触れられることを嫌がる
かわいいと評判のスコ座りも骨の異常と痛みが原因です。
スコティッシュフォールドと暮らすときの注意点は、足の関節にかかる負担を減らす生活環境がいい。
飼い主さんがスコティッシュフォールドを太らせない様に注意したり、すべらない柔らかい床にするなど常日頃からのケアが大切。
獣医さんの所で定期的に診察が必要になりますから、ペットの保険などに入っておく事も考えておいた方がいい。
今回はこれからスコティッシュフォールドを飼おうとしている方には重たい話だったかもしれませんね。
でもスコティッシュフォールドを飼うことはスコティッシュフォールドの知識が必ず必要になります。
それだけ愛情を注がれるスコティッシュフォールドは幸せな猫なんです。
ぜひ、ありったけの愛情を注いでスコティッシュフォールドと過ごしてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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Comment
ペット保険に入っていたら、心配ありませんか?
骨軟骨異形成症は、先天性なので、
保険適用外としている保険会社、多いです。
それを知らずに、保険に入ったからと安心して、
いざ、治療費が100パーセントかかるとなると、払えないからと、諦める勝手な飼い主もいます。
保険に入ったから大丈夫ではないし、死ぬまで苦しむのは、人間ではなく、猫です。
スコティッシュ様
ブログを読んでもらってありがとうございます。
そうですよね、保険に入っているから絶対に安心という訳ではないですね。
私は保険も大事ですが、毎日の生活環境が一番大事だと思います。
スコティッシュの身体にいい食べ物や身体に負担にならない環境ですね。
私は事故で身体がチョットだけ不自由になった所がありますが、工夫したりしています。
これと同じではないですが、飼い主さんがスコティッシュの為に色々と工夫して一緒に寄り添ってあげるとスコティッシュも幸せを感じると思いたいですね。