イシガメの飼い方!室内での飼育時の水槽や温度について徹底解説
ゼニガメって聞いたことがありますか?甲羅の形や色が小判のようなところから本来は、石亀の子ガメがゼニガメと呼ばれていました。
現在ゼニガメとして販売されているのは、クサガメの子ガメです。本当のゼニガメであるイシガメは、現在は生息数が減少してきています。
だんだん稀少種になりつつあるイシガメを大事にしたいですよね。今回は、イシガメの飼い方、室内での飼育時の水槽や温度について解説していきます。
目次
ニホンイシガメの生態
ニホンイシガメは、水がきれいな場所で生息しています。
近年は、環境汚染や開発などで生息地が激減して 野生のニホンイシガメも激減し準絶滅危惧になっています。私が子供の頃40年前でもニホンイシガメを捕まえるのは珍しかったですね。
その頃は、クサガメは川 田んぼで捕まえることは、ありましたがニホンイシガメは、捕まえられたらすごく嬉しかったのを覚えています。
現在、川や田んぼで見る亀は、ほとんどがミドリガメです。
このミドリガメは体が大きく性格もキツイため、性格が大人しく体もミドリガメより小柄なニホンイシガメは、やられてしまい現在は川や田んぼでみることがありません。
それだけにニホンイシガメを大事に育てることが必要になって来ています。
ニホンイシガメの食性
ニホンイシガメの食性は、雑食性で動物質のものや植物性のものもたべます。
今 私が飼っているニホンイシガメも 雑食性でなんでも食べてくれます。亀のペレットや煮干しなどパクパクと食欲旺盛で与えたエサは全部食べてくれますよ。
自然界では魚、昆虫、カエルなどや水草も食べます。亀の好物の食べ物はザリガニもあります。
私が飼っていたザリガニ水槽の水換えをしようとして、ザリガニをニホンイシガメの水槽にいれた途端、一瞬にして全匹食べられましたからね。
水槽で飼育している時にペレットのエサを与えます。
暖かい季節には毎日食べきれる量を与えて、寒い季節には2日に1度食べきれる量を与えます。
もしエサが残っている様であれば、そのままにしないで網ですくって取り除いて下さい。
ニホンイシガメのメスの体の大きさと驚くべき構造
ニホンイシガメは、オスメスで体格の大きさに違いがあります。ニホンイシガメの場合は、メスがオスより大きく、2倍くらいの大きさになります。
体の大きいメスは、一度交尾すると遅延受精といってオスの精子をずっと蓄えておくことができます。そのため2年間ほど有精卵を産む事ができるんですよ。
室内は室内でも水槽はどこに置くべきなのか
ニホンイシガメは、もともと日本固有種のカメなので、寒さに強く日本の気候に適応出来ますから通年屋外で飼育することが出来ます。
屋外で飼育できるのですが、ペットとして飼うのであれば室内で水槽飼育がおすすめですね。
しかし水槽は60cm以上のサイズを使用するので、室内でどこに置くのかが問題になってきます。
60cm水槽に水を入れるので重量もかなりの重たさになりますから、しっかりした台とか床に置く方がいいと思います。最近は地震とかの恐れもあるので台に置くとしても低めに設置して下さい。
室内での置き場所は、いつも観察しやすい場所がいいのですがニホンイシガメは神経質な性質があるので、人がバタバタ出入りする所は水槽の設置場所には向きません。
水槽の設置場所に向いているのは明るく静かな場所です。窓辺は明るいですが直射日光が当たり急激に温度が上がったり、冬場は温度が下がるので窓辺には水槽を置とニホンイシガメに負担が掛かります。
窓辺に置くマイナス点はもう一つあり、日光で藻が発生するので水槽の水質が悪化しやすいことです。
水槽を設置する場所は直射日光が当たらなく人の出入りが少ない所と水槽の手入れや水替えがしやすい場所を考えて設置するのがいいでしょう。
水槽の簡単な水替え方法
水槽で飼育する場合は、他の水棲ガメと同じ様に飼育しますが、ニホンイシガメは、水質が悪いと皮膚病になりやすいので、こまめな水換えがいりますよ。
カメは水を汚しますから、ろ過装置を付けていても水換えは一週間に一回はした方がいいです。ろ過装置も性能が高い物がいいですね。ブクブクなどの簡単なろ過装置では水がすぐ汚れて匂いがしてきます。
水替えは、お風呂の残り湯を洗濯機に再利用するポンプを使って簡単に水槽の水替えができます。
まずポンプにホースに取り付けて、汚れた水を家の外か外が無理ならトイレ、お風呂場に流していきます。
台所や洗面所は、サルモネラ菌などの問題があるので流すのは止めて下さいね!
次に水が無くなった水槽にホースで新しい水を流し込んで完了になります。
慣れてくると60~90cmの水槽なら10~15分で出来るようになりますよ。
冬場の水替え時にする水温調節
ポンプを使った簡単な水替え時の水温調節は、寒い冬場をのぞいた春、夏、秋はそのまま水を入れ替えても大丈夫です。
ニホンイシガメは日本固有種で寒さにも強いですからあまり神経質にならなくてもいいと思いますね。
ただし寒い冬場の水替えは、少しだけ手間をかけて温度調節をします。冬場は水槽の中に水中ヒーターを入れて水温を25度くらいに設定します。
水中ヒーターは温度設定が出来るものと最初から温度が決まっているものがありますが水温が25度くらいになるのであればどちらでも大丈夫ですよ。
冬場の水替え時には、最初に水中ヒーターの電源は必ず切ってから水替えをします。水のない所で水中ヒーターを空焚きしてしまうと大変危険なことになるので気を付けてくださいね。
冬場の水替えもする事は同じですが、水槽内の水を全部出し切った時そのまま水道水を入れるのではなく、先に25度くらいのぬるま湯をバケツで2~3杯水槽に入れてから水道水を入れて水替え完了になります。
ここで忘れ易いのが水中ヒーターの電源を入れることなので必ず電源をONにして下さいね。
ニホンイシガメの日光浴とUVライトの活用方法
ニホンイシガメを飼育すのに大事なポイントはまだあります!
先程は、水換えの重要性 今回は日光浴です!ニホンイシガメは、他の水棲ガメより陸棲が強いです。
体が乾いている状態を作らないと皮膚病になります。クサガメやミドリガメと同じ様にずっと水に浸かる状態は避けたほうがいいです。
体を乾かす陸場をつくり 日光浴をさせる必要がありますよ。日光浴をすることで骨格が丈夫になり しっかりと成長していきます。
日光の紫外線は、殺菌作用もあるので皮膚病予防にも役立ちますからね。日光浴が出来ない場合は、UVライトで紫外線をニホンイシガメに当ててあげるといいですよ。
私は 通常はUVライトで飼育しています。時間に余裕がある時やケージを洗っている時に日光浴をさせています。
ここで注意することがあるのですが 日光浴と聞くと太陽の光のしたで体を日に焼いているイメージがあると思います。
でもこれは、カメには、あまり良くないのです。日光は、カメの体温を急激に上げてしまい日陰などの逃げ場が無い所は、かえって危険です。
できれば日陰で日光浴をするか曇りの日に日光浴をすればいいでしょう
日光浴時に気をつける事があと1つあります。それは脱走です!
ニホンイシガメは力がありますから安易なフタだと簡単に外して脱走します。私も何回か脱走されて探しまわって大変でしたよ(笑)
まとめ
室内での飼育をする場合、水槽は直射日光が当たらなく人の出入りが激しくない場所で、また水槽の手入れや水替えがしやすい場所に設置すること。
ニホンイシガメは、キレイな水辺で生息し陸生が強いので、こまめに水換えをして体は乾き気味にすること。
寒い冬場の水替え時には水中ヒーターとたし湯で水温調節をすること。
お風呂の残り湯を洗濯に再利用するポンプを使うと超時間短縮することが出来ます。
晴れた日の直射日光ではなく、曇りの日に日光浴すれば、病気すること無く元気に育っていきます。その時亀の脱走にも気をつけること。
UVライトを使い日光浴をする方法も普段から取り入れるとさらにいいでしょう。
生き物を飼うことは、ちょっとした工夫で簡単に出来る方法がありますから興味がある方は是非飼ってみてくださいね。
先程、私が水換えをしている時、ザリガニを飼っている水槽をみたら糸トンボのヤゴがトンボになりました。生き物を飼っているといろんな感動がありますね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!