大豊神社にいる狛鼠の由来や歴史は?ねずみ土鈴やご利益についても
その年の干支と所縁のある神社仏閣にお参りに行くと幸運が掴めるといわれています。
2020年の干支はねずみです。
そんなねずみに所縁がある神社が京都にあるんですよ。
その神社の名前は「大豊神社」という神社です。
今回は「大豊神社」の狛鼠の由来や歴史について紹介しますね。
目次
狛ねずみの大豊神社
大豊神社は12年間に一度いろいろメディアにとりあげらる神社なんです。
なぜかと言うと大豊神社には「狛ねずみ」がいるんですよ。
ねずみ年の時には「狛ねずみ」が話題になりますから参拝者が大勢来られます。
現在は「狛ねずみの神社」として、観光客に人気がありますよ。
大豊神社のいわれ
大豊神社の創建は平安時代初期の887年と言われています。
京都には平安時代からの神社仏閣がありますがその一つなんですよ。
大豊神社は、宇多天皇の病気平癒を願って尚侍の藤原淑子が勅命を奉じた勅願社で、医薬の祖である少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀ったものが起こりなんです。
ご祭神は少彦名命以外に「勝ち運の神・応神天皇(おうじんてんのう)」「学問の神・菅原道真(すがはらのみちざね)」も本殿に祀られますよ。
大豊神社のはじめは、社殿背後の東山三十六峰、第十五峰目の椿ヶ峰に奉祀してしたのが始まりと伝えられています。
椿ヶ峰をご神体とした山霊崇拝の社なんです。自然の山全体を神様としていたんですね。
また疫病を鎮める神として朝廷の尊崇を受けて、椿ヶ峰天神あるいは大宝明神と呼ばれていたんですよ。
そして平安時代中期の寛仁年間(1017~1020年)に椿ヶ峰から現在の位置に移って、大豊神社になりました。
現在の位置は哲学の道沿いに大豊橋を東に渡ると、そこにゆるやかな坂があります。
その坂を登っていくと大豊神社が現れます。
椿ヶ峰から分かるように、大豊神社は椿の名所として有名で境内には様々な色・品種の椿がありますよ。
また昭和29年には、京都市よりいにしえの都の古刹として「名勝地」にも指定されていますよ。
「狛ねずみ」がいる大国社
全国で唯一の「狛ねずみ」がいる社は、大豊神社の本殿の右手にある末社、大国社(だいこくしゃ)です。
この「大国社」には縁結びの神様大国主命(おおくにぬしのみこと) がお祀りされています。
出雲大社の国づくりの神様ですよね。
狛ねずみの由来:大国主命の神使
狛犬じゃなくて、どうして狛ねずみなの?と思うでしょう。
その理由は古事記に書いてありますよ。
理由は、大国主命(おおくにぬしのみこと)の神使が「ねずみ」だからなんです。
古事記には大国主命が野火に囲まれた命の危機の時に、ねずみが洞穴に導いて命を救ったんですよ!
狛ねずみの由来はそこから来ているんですね。
でも少し驚いたことに狛ねずみがつくられたのは新しいんですよ。
すごく昔からあると思っていたのですが、1969年の昭和44年からなんですよ(笑)
狛ねずみの御利益:学問・学業成就
向かって右の狛ねずみは手に巻物を持っているので、学問・学業成就のご利益を表しています。
また向かって左の狛ねずみは水玉(酒器)を持っているので、無病息災・薬効や長寿豊穣・子孫繁栄にご利益があるんですよ。
その他にも末社とし色々な動物の狛犬がいますよ。犬じゃないコマイヌ、ややこしいですね(笑)
金運恵授の狛巳(へび)、火伏せの愛宕社の狛鳶(とび)、鬼門除けの日吉社の狛猿(さる)、商売繁昌のお稲荷さんの狛狐(きつね)です。
いっぺんに沢山の御利益がもらえるて、お得でしょう(笑)
地元京都では、狛ねずみの御利益は「子だくさんの鼠」という意味合いから、「子授け」の信仰もあるんですよ。
狛ねずみの土鈴:魔よけ・郷土玩具
大豊神社には狛ねずみの土鈴もあります。
手に巻物を持っている「狛ねずみの土鈴」と水玉(酒器)を持っている「狛ねずみの土鈴」があります。
土鈴は古くから魔よけとされていて、今も郷土玩具として残っていますね。
縁起物として干支をかたどった土鈴を飾ったり、自分の干支土鈴をお守りにすることもありますよ。
まとめ
大豊神社の創建は平安時代初期の887年と言われています。
大豊神社は少彦名命(すくなひこなのみこと)応神天皇(おうじんてんのう)菅原道真(すがはらのみちざね)を祀っています。
本殿の右手にある末社、大国社(だいこくしゃ)に全国で唯一の狛ねずみがあります。
大国社は大国主命(おおくにぬしのみこと) がお祀りされています。
狛ねずみの由来は大国主命(おおくにぬしのみこと)の神使が「ねずみ」だからです。
大豊神社には金運恵授の狛巳(へび)、火伏せの愛宕社の狛鳶(とび)、鬼門除けの日吉社の狛猿(さる)、商売繁昌のお稲荷さんの狛狐(きつね)の狛犬がいます。
大豊神社には狛ねずみの土鈴もあります。
京都には干支にちなんだ神社仏閣があります。
大豊神社もその一つで狛ねずみの神社とも言われています。
あとの干支にちなんだ神社仏閣もお参りしてみてはいかかでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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