文鳥が日本に導入された時期は江戸時代?日本画のモデルなど歴史について解説!
ペットショップなどでポピュラーに見かけれる可愛い文鳥は、実は歴史が長いんですよ。
江戸時代には、生き物を飼う事はあったと思いますが今のペットブームみたいな事があったのでしょうか。
ペットみたいな野良の犬猫もたくさんいたんでしょうね(笑)
一般庶民が小鳥を飼うとかはあったのか調べてみました。
今回は、文鳥が日本に導入された江戸時代のことや日本画のモデルなど歴史の長い文鳥の特徴を紹介していきますね。
目次
文鳥飼育の起源は江戸時代
文鳥は、400年前に野生の文鳥が初めて日本に輸入されたと思われます。
記録によると江戸時代の寛永年間1624~1643年に長崎出島を通じて、オランダ船によって渡来してきたみたいです。
ジャワのスズメというJava Sparrowをインドネシアを植民地としていたオランダの貿易船が日本に持ち込んだと考えられていますね。
南蛮貿易などで東南アジアに広く進出していた日本人たちが、現地で文鳥と接するようになって日本に持ち帰ったんでしょうね。
このことから日本人の文鳥飼育の起源は、江戸時代の初期に野生の文鳥が南蛮貿易を通じて直接日本に持ち込まれて、その頃からペットとして愛されていたものと思われます。
武士達の間で観賞用
はじめは、武士達の間で観賞用として飼われていました。
当時はかなり高価なお値段だったみたいです。
今のお金でしたら数万円したらしいです。
また当時の様子を書いてある色々な文献によると、文鳥を数百羽ずつカゴに入れて、大阪や江戸に出荷する大規模な生産者も出始めました。
現在のペットショップみたいに江戸時代にはペット用の小鳥を専門に売るペットショップ「鳥屋」もあったそうです。
その鳥屋では、文鳥やカナリアなど江戸時代に日本に輸入され国内で養殖・繁殖されるようになった小鳥が売られていたそうなんですよ。
それによって文鳥の飼育の流行は、庶民にまで文鳥の飼育が広まり文鳥ブームが巻き起こりました。この文鳥ブームは江戸の末期になっても続いていたようですよ。
しかもこの文鳥の飼育の流行で、京都の街中に野良文鳥がいたそうなんですよ。
現在東京方面でインコが野生化して飛んでいるのと同じような事があったのかもしれないですね。
文鳥の歴史
文鳥の養殖・繁殖は、愛知県名古屋を中心に下級武士が内職にしていた者もいたそうですね。
また文鳥は、金魚でも有名な愛知県の弥富町では繁殖が行われ、明治時代にはそれまでは並文鳥、桜文鳥しかいなかった中で白文鳥をつくりだしたことにより日本で唯一の白文鳥の特産地となりました。
白犬、白猫、白蛇など白色は人気ありますから、白文鳥が出てきた時はドーン!と文鳥の人気は出たんですね。
白文鳥の出現で明治時代に入ると文鳥の繁殖が増えました。
今、私達の身近な可愛いペットの文鳥がその繁殖した文鳥なんですね。
文鳥は江戸時代からペットとして長い歴史が続いているんですよ。
日本画のモデル
江戸時代からペットとして長い歴史がある文鳥は、よく日本画でも描かれていました。
文鳥は嘴が赤いので、絵を描いてもポイントになるのかもしれませんね。
体の色合いも綺麗ですよね。
正確なことは分からないですが、文鳥の「文」の字源は、「模様。古くは入れ墨(文身)も表した」ようです。
中国の言葉でも「色鮮やかで美しい模様の鳥」という意味があり、また『漢和辞典』でも「模様や彩り(いろどり)」とあります。
そういうことで彩色の有る鳥を文鳥と呼ぶようになったみたいですね。
綺麗な小鳥ですからモデルにしやすいですよね。
江戸時代の日本画にも文鳥はモデルで描かれていますよ。
『南総里見八犬伝』で有名な江戸の戯作者・滝沢馬琴は鳥好きが高じて図鑑まで作りました。
どんなものかと言うと、渥美赫洲(あつみかくしゅう)に鳥を描かせ自ら注記を加えた「禽鏡」という鳥図鑑なんですよ。
「禽鏡」は転写図が中心ですが、一般には目にしにくい大名所蔵図の絵の写しもあり、見事な作品が掲載されています。
その中に文鳥もちゃんと載っているんですよ。
江戸時代と同じ文鳥の特徴
江戸時代からペットとして長い歴史がある文鳥とはどんな小鳥なんでしょう。
身近にいればいるほど全然知らないことが多いですよね。
文鳥は知っていますが、どんな鳥って聞かれたらクチバシが赤い位しか分からない方もおられるはずです。
文鳥を知ってもらうために少し詳しく説明してみますね。
文鳥の大きさと原産国
体長17cm位、体重25g位の大きさでインドネシア・ジャワ島・バリ島に分布しているカエデチョウ科の小鳥です。文鳥は、カエデチョウ科を含むフィンチ類の小鳥です。
文鳥の体のつくり
フィンチ類の体は、主にアワやキビなどの小さな種子をたべるために、クチバシが小さく尖っているのが特徴です。尖っている方が摘まみやすいですからね。
そして文鳥の目は視力が良くて小さく種子を見つけることが出来るんですよ。でも暗い所はよく見えていないんです。
文鳥の翼も、初列 次列 三列風切、大 中 小雨覆羽など大きく分けて6つのグループからできています。翼は役割によって分かれているんですね。
文鳥の脚
文鳥の足はインコと違って前3本後ろ1本の向きで指があり、枝などに止まりピョンピョンとホッピングして移動します。
あのピョンピョンとホッピングするところが可愛いですね。
またインコの脚は、前2本、後ろ2本の向きで指がある対肢足と呼ばれていて、羽繕いや物を起用に掴むことができる脚なんですよ。
文鳥とインコの動きが違うのは、脚の指の方向からなんですね。
文鳥の寿命
文鳥の平均的な寿命8~10年位です。文鳥の1年は人の10年に相当すると言われていますよ。そんな事を考えると、文鳥と一緒にいる日々を大切にして過ごしたいですね。
文鳥のカラーバリエーションとお迎え価格
現在の文鳥は、色違いでもペットショップで容易に見つけることが出来ますよ。
お迎え価格も江戸時代よりも手頃な価格になったと思いますね(笑)
種類は、ノーマル 桜文鳥 白文鳥 シルバー文鳥 シナモン文鳥の5種類の文鳥がいます。
- ノーマル
野生の文鳥か野生と同じ模様の文鳥です。以前、野生の文鳥は大量に輸入されていましたが、ワシントン条約で野生の文鳥が守られているので原種の色合いに近い文鳥が日本国内で繁殖されています。お迎え価格は1500~2000円位です。
- 桜文鳥
ノーマル文鳥の頭部・胸に白や灰色の羽根がまだら模様がはいった文鳥です。このまだら模様が桜の花びらの様に綺麗なことからこの名前が付いたようです。この桜文鳥が一番メジャーな文鳥で色々なショップで見られます。お迎え価格は2000~3500円位です。
- 白文鳥
日本で改良された全身が真白な文鳥です。日本生まれから「Japanese Rice Bird」とも呼ばれています。お迎え価格は2500~3500円位です。
- シルバー文鳥
1980年代にヨーロッパで改良された文鳥です。全身の色が薄くブルーがかっった羽色がシルバーにみえます。色の濃淡があり 濃い色をダークシルバー薄い色をライトシルバーと呼ぶこともありますよ。色素が欠乏していますから長い日光浴はしないであげてくださいね。お迎え価格は5000~9000円位です。
- シナモン文鳥
1970年代にオランダで改良された文鳥です。全身が茶色がかっった色をしています。シナモン文鳥もシルバー文鳥と同じで色素が欠乏しているので長い日光浴はしないであげてくださいね。お迎え価格は5000~6000円位です。
まとめ
文鳥は、400年前に野生の文鳥が初めて日本に輸入されたと思われます。
文鳥は江戸時代から飼われていて歴史が長い。
はじめは、武士達の間で観賞用として飼われていました。
白文鳥の出現で明治時代に入ると文鳥の繁殖が増えました。
江戸時代からペットとして長い歴史がある文鳥は、よく日本画でも描かれていました。
「禽鏡」という鳥図鑑に文鳥も載っています。
文鳥はインドネシア・ジャワ島・バリ島に分布しているカエデチョウ科の小鳥です。
インドネシアの暖かい国出身で体長17cm位 体重25g位のフィンチ類の小鳥です。
寿命は8~10年位です。
カラーバリエーションは、ノーマル、桜文鳥、白文鳥、シルバー文鳥、シナモン文鳥がいます。
文鳥は江戸時代から多くの人達に可愛がられてきました。それほど魅力あふれる小鳥です。
歴史を感じながら小鳥との暮らしを楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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